フェアトレード・チョコレート
たちまち気分をハッピーにしてくれる甘いチョコレート。
でも、原料のカカオ豆を作る生産国には、
悲しい問題がたくさんあります。
ピープル・ツリーのチョコレートの原材料は、
すべて「顔が見える」生産者から届いたもの。
世界中から届いたハッピーな材料が、
スイスの小さなチョコレート工場で加工されています。
ますます高まるフェアトレードへの注目から、
生産者も増えています。
フェアトレード・チョコレートを選んでください。
生産者
その1
有機栽培のカカオ豆を届けてくれている生産者団体のひとつが、ボリビアの「エル・セイボ」です。
ボリビア北部のアルト・ベニ地方(標高400m)でカカオ豆を栽培していた小規模農家の人びとは、距離にして260km、車で約13時間かかる商都ラ・パス(標高3800m)までの輸送手段をもたず、生産物は買い付けにやってくる仲買人に言い値で買い叩かれるしかありませんでした。困窮した農民たちは自力で出荷できるように共同でトラックを購入し、77年に組合「エル・セイボ」を結成しました。
肥沃な土壌であるアルト・ベニで有機農法を実践し、83年にはカカオ豆の加工工場を設立。カカオ豆に付加価値をつけて販売することを可能にしました。工場や事務局のスタッフは農民から選ばれた代表が2~4年の任期で担当。現在は810家族が加盟する大きな組織となり、 技術養成のための研修資金を提供したり、生活費を融資するなどの相互扶助活動を行いながら発展を続けています。
生産者
その2
マスコバド黒糖の生産地、フィリピンのネグロス島では、80年代半ばに砂糖の国際市場価格の暴落によって、先進国の企業が経営していたサトウキビプランテーションが撤退。取り残された労働者の多くが生活の糧を失い、飢えに苦しむことになりました。
当時、アメリカへ白砂糖を輸出するプランテーションで働いていた人びとは、自分たちの手で暮らしを立て直し、経済的に自立しようと伝統的なマスコバド黒糖の生産を復活させ、輸出することにしたのです。現在は、フィリピン国内17の農園で810人の生産者が携わるという大規模な組織として活動しています。
生産者
その3
ホワイト・クリスピーに使われているサトウキビの精製糖は、コスタリカの農業協同組合「コーポアグリ」から。1962年、390名の農民によって、コーヒーの生産協同組合として設立されました。
コーヒーはコスタリカで第5位の主要生産物ですが、世界市場の価格が大幅に変動するため、生産者の生活は常に不安定でした。そのため、コーポアグリでは早くから生産物の多角化に着手、1974年には精製糖生産用のサトウキビ加工に向けてプロジェクトをスタートしました。
生産者
その4
レーズンは、南アフリカの南西部オレンジ・リバー地方の小都市アピントンをベースに活動する「SAD(South Africa Dried Fruits Industry)」から届けられています。このエリアは、穀物耕作には不向きな土地で、農家はブドウ栽培でささやかな収入を得ています。
ブドウ栽培は、木を植えてから最初の3年は収穫することができないため、農家はSADから資金の支援や研修を受けて、事業を開始。各農家は、アピントンにある工場で乾燥設備をはじめ、さまざまな施設を利用して収穫物を加工することができます。
生産者
その5
カシューナッツは、ブラジルにある小規模農家の共同組合「コーペルカジュ」から届けられています。1974年、ブラジルのセラ・ド・メル地方で政府主導の定住プロジェクトが開始され、小作人に土地が割り当てられました。
320家族が入植しましたが、翌年に政府は早々とこのプロジェクトから撤退してしまい、残された入植者は貧困に苦しみました。それから10年後、ブラジルとスイスの有志がこの人びとの救済に乗り出しました。カシューナッツをフェアトレードによって輸出するようになってからは、入植者の生活は大きく改善され、1991年にはカシューナッツの生産や輸出を行う法人組織「コーペルカジュ」が設立されたのです。