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注目される"エシカル"


「エシカル」という言葉を、よく聞くようになりました。
それも、エシカルファッションやエシカルジュエリーなど、「エシカル」+「○○」と括られることが多いようです。

エシカル(ethical)は、「倫理的なこと、道徳上であること」という意味の英語。

一方で、イギリスなどの英語圏においては、「エシカル」はライフスタイルや消費行動を表します。
エシカル消費者であることを、日々の買いもので求められています。

たとえば、衣料品店で手に取った商品について、つくられた背景を考えます。
労働者がいわゆるスウェットショップ(労働搾取工場)で、長時間労働でつくり手の搾取によってつくられたものではないか、学校に行くことができない児童労働によるものではないか、または環境に害を及ぼす活動をしている会社の商品ではないかなど、商品がお店に並ぶまでの背景をチェックするのです。


フェアトレードも”エシカル”


「エシカル」には以下に挙げるような意味を内包します。

・環境に配慮する……エコロジー、エコ、グリーン
・健康と環境に配慮し、持続性可能性のあるライフスタイル…… ロハス(lifestyles of health and sustainability)
・途上国でつくられた製品を 適正な価格で継続的な取引をする貿易……フェアトレード

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ピープルツリーが考える"エシカル"


おしゃれな服を買うのは楽しいし、アクセサリーを身につけるのも楽しい。
仕事や学校に着ていく服はたくさん欲しいから、安いものを選びたい。

そんな気持ちは分かります。

しかし、その安さは労働者にきちんとした賃金が支払われていない、
きちんとした労働環境が整っていないということも意味することもあるのです。

2013年4月24日、バングラデシュの首都・ダッカ近郊で
1,000人以上の犠牲者を出した、衣料品工場(ラナ・プラザ)の崩落事故が起きました。
この工場では、先進国の複数の大手ファッションメーカーが生産しており、
その安全管理が疑問視されていました。

この事故から1年経った後も、被害者を補償するために必要だとされる4,000万ドル(約42億円)のうち、
工場の関係ブランドからは、1,700万ドル(約11億円)しか支払われていません。(2014年4月現在)

安すぎる価格に疑問を持ち、誰がどこでどんなふうにつくったものなのか、
背景を知ろうとすることが「エシカル」への一歩です。



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