ボンボルル・ワークショップ
ピープル・ツリーのアクセサリー製品の一部を作っているボンボルル・ワークショップはケニアの沿岸部、モンバサの街の中にあります。身体に障害をもつ人びとのリハビリセンターとして1969年に設立されました。40年が 経った今、この作業所では障害をもつ従業員約150人が仕事やトレーニングの機会を得ており、アクセサリーや木彫り製品、革製品づくり、縫製の仕事で公正な賃金を得ています。さらにボンボルルには従業員を対象とした充実した福利厚生プログラムがあり、医療給付制度、施設内に併設された無料住宅、ローンの貸し付けなどが行われています。
ボンボルルで働くアリス・マウンドゥさんは現在35歳。彼女は、子どものときに小児マヒで両足を失い、車椅子での生活を余儀なくされてきました。「骨が軟らかい」ため、子どもを産むことはできないそう です。しかし、子ども好きを自称する彼女は、すばらしい母親になることをあきらめませんでした。重度の障害にもかかわらず、1歳と7歳の2人の子どもを養子にし、学校が休みの時期には甥や姪の面倒も見ています。
彼女ほどの障害を抱えていれば、自分自身の生活を支えることさえ大変なはずなのに、アリスさんは子どもを育てるという偉業を成し遂げています。彼女は1993年にボンボルルで職を得、それ以来ずっとフェアトレードのアクセサリーを作って、公正な賃金を受け取っています。「障害を持った人が道端で物乞いをしているのを見ると、とても残念な気持ちになるの」と彼女は言います。「私は安心してここにいることができて、充実 した人生を送るチャンスを与えてもらって、とてもラッキーだわ」。
ボンボルル・ワークショップでアクセサリー作りに携わる女性 (c) Miki Alcalde/People Tree
ボンボルルが運営する保育所には、従業員の子どもたちが通う (c) Miki Alcalde/People Tree