ゴダバリ・デルタ・レース

団体がある国
インド
設立
1979年
商品
レース工芸、手編み、パッチワーク
団体概要
レース工芸で有名なナルサプールという小さな町の女性のレース編み職人の協同組合です。
歴史・背景
洪水やサイクロンなどの水害の多いナルサプールの暮らしは楽ではなく、女性たちはレース編みの技術を身につけて生計を立てていましたが、収入は低く仕事も不安定でした。利益優先の仲買人によって搾取され、低い賃金しか支払われていなかったからです。そこで1979年に50人の女性職人が集まって協同組合をつくり、自分たちで直接受注を始め、力を合わせて製品を売るようになりました。元々メンバーは教育をあまり受けておらず、協同組合の運営経験もありませんでした。そこで、運営業務に不可欠な事柄として、教育、共同体の業務や運営への参加意識向上、製品の質の維持、仕事を通した仲間意識の醸成、運営や意思決定への積極的な参加に取り組みました。
活動内容
30の村に44のグループがあり、600人以上の女性がレース編みの仕事をしています。手編みの仕事は、家事の合間にできるため、女性たちの貴重な仕事の機会となっています。
活動の広がり・生産者へのメリット

ゴダバリ・デルタ・レース

メンバーの福利厚生の向上のため、3ヶ月毎に共同体が抱える問題について会議と決定を行っています。貯蓄計画や成人教育、無料の医療サービスなども実施しています。特に職人は目に多くのストレスがかかるため、定期的な無料健診や視力に合わせてメガネの提供も行っています。また、インド固有の花嫁持参金制度は、女性を差別する慣習であるとして廃止に向けた啓発活動を行っています。農村地域で制度に反対する集会を頻繁に実施することで、女性たちに自分たちは男性と同等の地位にあって、従属する存在ではないということを意識づけています。
フェアトレード以外の活動
貧困打破、伝統技術の継承、教育、医療、持参金制度反対

 

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