震災復興に向けて私たちができること
東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
愛する人や家財を失った方々、避難所で厳しい生活を余儀なくされている方々の悲しみや苦しみを想い、被災地で懸命に支援活動を続けていられる方々の安全をお祈りしています。
いま被災地での活動を応援しようと、日本中、世界中でさまざまな動きがおこっている中、ピープル･ツリーでも私たちに何ができるかを日々考え、準備をしています。
つながりのあるNPOやお取引先を通じて、被災地への救援物資として一部商品をお届する試みや、ピープル・ツリー直営店の店頭でご寄付を募ることを始めました。ささやかではあっても、日頃皆さまからの支えをいただいている生産者と、フェアトレードを支えてくださっている皆さまからのエールを、一緒に届けることができればと考えています。
今回の震災では、世界中のフェアトレード生産者団体から、励ましのメッセージや支援の申し出が次々と届いています。仲間との強いつながりを感じることで、私たちも力と勇気をもらうことができました。フェアトレードは、貧困という困難に立ち向かう立場の弱い人びとに、限りある資源と、豊かな想像力と人の手を使ったものづくりの仕事を通じて、自立を支援しています。困難を乗り越え、真の持続可能な未来をつくる取り組みの根底にあるのは、友情や協力そのものです。
そして何よりも今、私たちはフェアトレード団体としてできること、しなければならないことを考えています。人びとが絆を深め、持てる知恵と力を出し合い、被災地の人びととともに復興に向かっていく。そのことと同じに、私たちは、大切なパートナーである生産者団体の商品を販売し、次の発注につなげるという活動を継続することを考えます。
フェアトレード商品をつくり販売している私たちは、商品をつくる人の手から買う人の手に届けることで、地域から世界まで、経済活動を通じて必要な人のもとに暮らしを支える収入をもたらしています。その影響は、商品をつくった生産者のみならず、商品を販売している各地のお店、流通に携わっている人びとなどにも及ぶのです。この活動を続けることが、今私たちがもっとも力を入れなければならないことだと考えています。
節電と安全に配慮し営業時間を短縮して再開したピープル･ツリーのお店には、安否を気遣うお客様が次々と訪れてくださいます。「今私にできることは、買い物をしてフェアな経済活動に貢献すること」とおっしゃったお客様の言葉が印象的でした。関西や九州のお取り扱い店の方々からは、「西にいる私たちが、がんばって商品をたくさん仕入れます」という力強いメッセージが届きました。
友情と共働、協力の環が、自身のコミュニティという枠を超え、多くの人びとを勇気づけるものと信じます。
ピープル・ツリー／グローバル・ヴィレッジ
代表 サフィア・ミニー
役員 ジェームズ・ミニー
胤森なお子
村田薫
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