ピープルツリー フェアトレードチョコレート

乳化剤を使わず、シンプルな素材と“練り”だけで
極上の口どけに

農家の人びとが愛情込めて育てたカカオやフィリピンの黒砂糖など、フェアトレードの原料は流通パートナーの手でスイスの工場へ運ばれます。チョコはカカオマスやココアバター、砂糖を合わせ、時間をかけてじっくりと練りあげます。この工程で乳化剤を加えずになめらかに仕上げるのは至難の技。最大72時間の練りだけで、極上の口どけを実現しました。また寒い季節しか販売しないのは、温度にデリケートで溶けやすいココアバターをたっぷり使っているから。植物性油脂で代用したチョコとは違う、やさしくなめらかな本物のチョコレートの味わいをお楽しみください。

発酵を終えたカカオ豆を自然乾燥させて。

フェアトレードチョコの基本は
ボリビアの「エル・セイボ」のカカオ豆

ピープルツリーのフェアトレードチョコに使用するカカオ豆を育てているのは、ボリビアの「エル・セイボ」。エル・セイボは1960年代にボリビア北部のアルト・ベニ地方に移住した元鉱山労働者が、カカオ豆の栽培をスタートしたのがはじまりです。当初は首都ラ・パスまでの輸送手段がなく、買いつけにくる仲買人に言い値で買い叩かれる状態でした。自力で出荷できるように農家の人びとが共同でトラックを購入し、1977年に組合を結成。カカオ豆で得た収益を組合員世帯や地域発展のために還元しています。今では1,200 人を超える農家がメンバーです。

ひとつずつカカオの実を収穫するボリビアの農家さん。

自然の生態系に近づける
アグロフォレストリー・プロジェクト

カカオの単一栽培を続けていたエル・セイボの土地は90年代にやせてしまい、80年代に比べて収穫量が半減してしまいました。そこで、1996年にドイツのNGOの支援をもとにアグロフォレストリー・プロジェクトを発足。農園内にバナナやオレンジといった果樹などのさまざまな樹種を植え、自然の生態系に近づけることで土壌を豊かにし、収穫量を増やしています。

カカオポッドと呼ばれるカカオの実。

ペルーでカカオ豆をつくる
「カクブラ」と「ノランディーノ」

カカオ豆をつくっているのは、ボリビアの農家だけではありません。ペルーの生産者団体とも取引しています。ペルー南部のアプリマック川峡谷にあるカクブラは1969年に設立した協同組合で、オーガニックのコーヒーとココアを2,000名近い組合員が栽培しています。90年代にオーガニック栽培を導入し、2003年にはフェアトレード認証を得ています。フェアトレード得た収入は、環境対策や女性の権利拡大など、さまざまな目的に使われています。また、ペルー北西部のピウラにあるノランディーノは、2005年に設立した約6,600世帯からなる農家の協同組合です。ボリビアとペルー、いずれの組合も自然環境を守るサステナブルな農業を目指し、有機栽培にも力を入れ、発展を続けています。

みんなで買ったトラックで出荷するエル・セイボの人たち。

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