「ネパールの子どもたちへ本を届けよう!」キャンペーン 結果報告とご協力へのお礼
2011年1月14日(金)〜2月14日(月)、ピープル・ツリーは「ネパールの子どもたちに本を届けよう!」キャンペーンを実施しました。
ネパールの生産者団体「クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)」が運営する小学校では、資金不足のため、図書館に十分な本がありませんでした。期間中にお買い上げいただいたKTSの手編みニット製品の数に応じ、ピープル・ツリーより本を寄贈することにしたところ、日本とイギリスのピープル・ツリーあわせて190点のニット製品をご購入いただき、同数の190冊をKTS小学校へ寄贈できることになりました。
KTS代表キラン・カドゥギさんからのメッセージ:
「私たちの手編みニット製品を購入し、小学校へ本を贈るキャンペーンに参加してくださったピープル・ツリーのすべてのお客さまに感謝を申し上げます。
低所得の家庭や、社会的差別を受けるコミュニティの子どもたちに、より質の高い教育を提供するために、この図書館をつくりました。寄贈される本で、子どもたちは文字を読むことを覚え、お話を読み、動物や自然について学び、知識を高め、今後の学習の土台をつくることができます。
みなさんの貴重なご支援で、KTS小学校の子どもたちはよりよい未来をひらくことができます。本当にありがとうございます。
今後もピープル・ツリーを通じてKTSの製品を購入することで、私たちが自立した運営を続け、子どもたちへ無料の教育を提供し続けられるようご支援ください。」
先日、日本の商品開発マネージャー、ウエダがネパールに出張に行った際に、KTS小学校で本の贈呈式が行われました。
ウエダによると、子どもたちに一番の人気の本は、ショートストーリー。贈呈された本を、生徒たちは夢中で読んでいたそう。
身近に本があることで、子どもたちは知的好奇心を満たし、想像力をひろげ、夢を描くことができます。
キャンペーンにご参加くださった皆さま、子どもたちの未来をひらくキャンペーンにご参加いただき、どうもありがとうございました!
■KTS (クムベシュワール・テクニカル・スクール)について
http://www.peopletree.co.jp/fairtrade/partner/kts.html
KTSは、1983年にネパール・カトマンズで、「ポデ」と呼ばれる最下層カーストのコミュニティを支援するために設立されました。
ポデの人びとは、街路の掃除と人間の排泄物処理を仕事とするよう定められていました。報酬はとても少なく、家庭の残飯しかもらえないこともありました。極度の貧困の中での生活を強いられているため、仕事を変わりたいと思っても、生産手段や技術を持たない彼らには不可能な話でした。
ピープル・ツリーとKTSは、過去16年間にわたりパートナーとしてフェアトレードを行ってきました。現在、KTSへの発注の7割がピープル・ツリーからのものです。また、ピープル・ツリーはKTSへ技術指導、マーケティング、デザイン支援も行っています。手編みにより、美しい製品だけでなく、女性たちの働く機会が生み出されています。
サフィアのブログ
・2010年10月「手編みに夢中!」
http://blog.peopletree.co.jp/2010/10/post_87.html
・2009年11月「世界の子どもの日 - 子どもの権利条約採択から20周年」 http://blog.peopletree.co.jp/2009/11/_20.html
・2006年3月「ネパールへ」
http://blog.peopletree.co.jp/2006/02/post_71.html